ゼッケン番号と時刻のCSVでイベント動画をクリップ化する方法
各選手がいつカメラに映るかがすでにわかっていれば、顔の照合で探す必要はありません。ゼッケン番号と時刻をスプレッドシートにまとめて9Pic Motionにアップロードすれば、1行ごとに1本のクリップになり、選手はゼッケン番号を入力して見つけられます。
要約:MotionでConfigurationを開き、Bib Number Searchをオンにして保存します。Download templateを選び、bib_number、video_source、start_time、end_timeを1クリップにつき1行ずつ記入して、Upload CSVを選びます。時刻は動画ファイル内の位置で、時計の時刻ではありません。検索した瞬間にクリップを表示したい場合は、Prepare aheadを選びます。
CSVが適している場面
Motionは、セルフィーで人を見つけることも、映像からゼッケン番号を読み取ることもできます。CSVはそれとは異なり、各クリップの位置をMotionに直接指示します。次のような場合に適しています。
- 誰がカメラに映るかがスケジュールでわかる。馬術大会の出場順、競泳の組とレーン、ダンスや体操の演技順、射撃のステージなど。
- 顔やゼッケン番号が見えにくい。ヘルメット、横向きのカメラ、アリーナの向こう側にいるライダー、馬のゼッケンの番号など。
- 正確に切り出したい。映った場面の前後数秒ではなく、走行や演技を最初から最後まで丸ごと。
- 漏れを補いたい。ゼッケン番号の自動読み取りで見逃したランナーにも、CSVの1行でクリップを届けられます。
CSVのクリップにだけ使う動画は、顔やゼッケン番号を読み取る必要がまったくありません。Motionはクリップ作成のための準備だけを行います。
ステップ1:「Clips from your CSV」をオンにする
イベントを開き、Motion、Configuration、Search methodsの順に進みます。Bib Number Searchをオンにすると、Clips from your CSVもオンになります。Save changesを選んでください。
スイッチのすぐ下にアップロードパネルが表示され、Download templateとUpload CSVがあります。保存前にアップロードもできますが、参加者にクリップが届くのはスイッチを保存したあとです。
ステップ2:列を記入する
Download templateを選びます。取り込み済みの動画ごとに1行あり、その動画のIDが入力済みです。必要に応じて行をコピーして記入します。1行目は列名です。
| 列 | 記入する内容 |
|---|---|
bib_number | 選手が入力する番号。英字、数字、スペース、/、-で、最大32文字。 |
video_source | テンプレートにある動画ID。その名前の動画が1本だけなら、正確なファイル名でもかまいません。 |
start_time | その動画でクリップが始まる位置。 |
end_time | クリップが終わる位置。開始より後で、開始から10分以内、かつ動画の終わりを超えない位置にします。 |
label | 任意。「フィニッシュ」や「第2ラウンド」など、管理用のメモ。 |
簡単な例:
bib_number,video_source,start_time,end_time,label
1042,finish-cam-1.mp4,00:41:05,00:41:20,Finish
A17,arena-north.mov,01:12:30,01:14:10,Round 1
A17,arena-north.mov,02:03:00,02:04:35,Jump-off
ゼッケン番号A17は2行あるので、A17と入力した人には2本のクリップが届きます。ゼッケン番号の照合では大文字と小文字を区別しませんが、先頭のゼロは区別します。0123と123は別のゼッケン番号です。
ステップ3:Motionが読み取れる形式で時刻を書く
時刻は動画ファイル内の位置、つまり録画開始からその場面までの経過時間です。時計の時刻ではありません。Motionが受け付ける形式は次のとおりです。
00:01:02:時、分、秒01:02:分、秒62または62.5:秒
日付、AM/PM、タイムゾーンは受け付けません。スプレッドシートの落とし穴として、ExcelやGoogleスプレッドシートが01:02を時計の時刻に変えてしまうことがあります。入力や貼り付けの前に、2つの時刻の列の書式をプレーンテキストにしてください。
CSVのクリップは、指定した時刻どおりに作成されます。Motionは前後の余白を追加せず、クリップの長さの設定も影響しません。選手が映る1〜2秒前から始めたい場合は、開始時刻にその分を含めてください。
チップタイムや時計の時刻を位置に変換する
Motionは計測システムとは連携しません。ただし、チップ計測、採点システム、スタッフのメモなどから時計の時刻がわかっていれば、スプレッドシートで変換できます。
- 録画を開始した時計の時刻を確認します。各録画の最初に時計やレースクロックを撮影しておくと、簡単かつ確実にわかります。
- 選手ごとに、その時刻から録画の開始時刻を引きます。その結果がファイル内の位置です。
- 開始は数秒前に、終了は数秒後にずらして、選手が近づいてくる様子とその瞬間の両方が入るようにします。
- 結果を
hh:mm:ss形式のテキストで記入します。
たとえば、カメラが08:12:40に録画を開始し、ランナーが08:53:50に計測マットを通過したとします。通過はファイルの開始から41分10秒の位置なので、00:41:05から00:41:20までのクリップで捉えられます。
カメラの時計と計測の時計が秒単位で一致することはまずなく、計測マットがカメラの画角より少し手前や先にあることもあります。最初のアップロード後にいくつかのクリップを確認し、早すぎたり遅すぎたりする場合は列全体をずらしてください。
ステップ4:ファイルを確認してから取り込む
Upload CSVを選び、ファイル(最大5 MB、50,000行)を選択します。イベントにすでにクリップがある場合は、Replace all clipsかAdd to current clipsを選びます。
Check fileでは何も保存されません。準備ができた行の数、問題のある行、スキップされる重複、警告が表示されます。Rows to checkの表では、問題ごとにスプレッドシート上の行番号が示されるので、すぐに修正できます。同じゼッケン番号の2行が重なっているなどの警告は、取り込みを妨げません。
問題がなければ、Import N clips(またはReplace with N clips)を選びます。保存されるのは準備ができた行だけです。1イベントに保存できるCSVのクリップは最大50,000本です。
ステップ5:クリップを作成するタイミングを選ぶ
Clips from your CSVセクションのHow participants get these clipsには、2つの選択肢と専用の保存ボタンがあります。
- Cut when searched(デフォルト):そのゼッケン番号が初めて検索されたときにクリップを作成します。最初の検索には約1分かかり、ページは自動で更新されます。
- Prepare ahead:Motionがすべてのクリップをバックグラウンドで作成するので、検索するとすぐに表示されます。クリップは約2秒に1本のペースで用意されるため、数千行なら数時間かかります。Keep prepared clips forで、保存期間を30〜365日の範囲で設定します。
Prepare aheadでは、準備ができたクリップの数を示す進行状況バーが表示され、各行にReady、Preparing、Waiting、Failed、Needs update、Expiredのいずれかのステータスが付きます。ウォーターマークやクリップの販売設定を変更すると、クリップにNeeds updateの印が付き、Update clipsで再作成されます。それまでの間も、参加者は検索時に切り出されたクリップを受け取れます。
大規模なレースの直後や記録の発表時など、多くの人が一斉に検索するときはPrepare aheadを使いましょう。
間違いを直す
- Remove last importは、最後にアップロードしたクリップだけを削除します。
- Delete all clipsは、確認後にCSVのクリップをすべて削除します。
- 1行だけを削除する機能はありません。ファイルの行を修正し、Replace all clipsでアップロードし直してください。
- 動画を再アップロードすると、その動画の古いクリップには「(replaced)」の印が付き、配信されなくなります。新しい動画のIDでCSVをアップロードしてください。
CSVとゼッケン番号の自動検出を併用する
Find bibs automaticallyも同時にオンにできます。動画ごとに、あるゼッケン番号のCSVの行は、Motionがその動画で検出したゼッケン番号より優先されます。CSVで指定していない動画は、自動で検出したゼッケン番号で補います。そのため、CSVは自動検出の結果を修正したり補ったりするのに便利です。レース動画からゼッケン番号を見つける方法をご覧ください。
参加者に表示される内容
参加者はギャラリーでビデオクリップを選び、ゼッケン番号を入力して動画を検索を選びます。そのゼッケン番号のCSVの行1つにつき1本、最大20本のクリップが届きます。クリップを販売している場合は、ウォーターマーク入りのプレビューが表示され、ウォーターマークなしの版を購入できます。同じゼッケン番号で検索した人には、すべて同じクリップが届きます。
よくある質問
動画の処理は必要ですか?
はい。切り出せるように、Motionで動画を取り込んで処理してください。CSVのクリップだけをオンにしている場合、Motionは顔とゼッケン番号の読み取りを行いません。
1つのゼッケン番号に、複数のカメラのクリップを付けられますか?
はい。動画ごとに1行追加してください。各行が1本のクリップになります。
周回コースでも同じCSVを使えますか?
はい。周回ごとに1行追加してください。CSVのクリップは、1動画につき1本に限られません。
1行で作成できる最長のクリップは?
10分です。ほとんどの走行、演技、ステージが収まります。
次にやること
テンプレートをダウンロードし、確認できる選手5人分の行を記入して、全員分を作る前にアップロードしてみてください。その他の設定はレース動画のクリップを設定する方法をご覧ください。アリーナのイベントについては馬術大会の長い動画からライダーのクリップを作る方法をご覧ください。Motionのすべてのオプションは9Pic Motionのページにまとめています。